終わらない歌を歌おう…


 ジョイサウンドっていうカラオケの機械に、ボカロ曲である「ワンダーラスト」が来週入るって知ったもんだから、懐かしくなって聞いてみたんだ。

あのとき感じなかった感動が、湧き上がってきたんだ。

*ハロー、プラネット。と合わせて聞いているからかな。

それとも、歌詞の深い意味を考えていたからかな。


どっちでもいいけど、できうるならば××××であってほしいーー。


で、自分なりの解釈をしてみた。


そういうの苦手な人は今のうちにバックでどうぞーww
































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 ■ワンダーラスト

 人類が高度成長を終え、そしてしかるべき罰として滅びた。

 けれどその”惑星”が元に戻ったわけではなくて。

 だんだんと、壊れていってしまったんだ。



 微生物ですら生きられなくなったこの大地で、ロボットが歌っていた。

 そのロボットの目の前には、眠りにつかされている少女がいる。

 もちろん、その少女もロボットである。 呼吸はしていない。



 「私は、あなたに歌を届けたい」


 そう言って、ロボットは歌を歌い続けた。

 灰色の大地が、歌を聴いて微笑んでくれた気がしたから。

  

 終焉を知ってからでは遅かった、この”惑星”の緑を取り戻すために。


 彼女は歌う。歌う。歌う。


 再生の歌を。 どこまでも。


 彼女は歌う。歌う。歌う。


 命の歌を。 どこまでも。




 そしてロ ット 、美 く散   っ ――










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■*ハロー、プラネット。


 

 目覚めた少女は、ロボットだった。

 彼女はもう数週間前から、自分が寝かされていた”イエ”の中で寝起きを繰り返していた。

 目覚めた少女は、いなくなった”アノヒト”を探した。

 でも、”アノヒト”はどこにもいなかった。



 目覚めた少女は、”アノヒト”との約束を実行する事にした。

 ひとつ、植木鉢に種を植えた。 水をあげた。



 目覚めた少女は、芽が出ない植木鉢を持って旅に出た。

 誰も居ない”ホシ”の中を。

 ”アノヒト”を探して。



 ”ホシ”の中を旅するのは大変だった。

 一日中雲が空を覆っていれば、一日中晴れで。

 細かい隕石が雨のように降ってくるときもあった。

 しかし少女は旅を続けた。

 ”アノヒト”を探すために。


 とうとう、錆びれた”イエ”に辿り着いた。

 いつも自分のメモリーの中で微笑む”アノヒト”を思い描きながら。

 
 やっと見つけた”アノヒト”は、もう、動かなかった。

 けれど、少女はわからなかった。

 ”アノヒト”はもう死んでいることに。

 とても静かに眠っている。

 けれど少女は涙を流した。

 とても哀しい、悲しい、カナシイ…。



 落ちた涙が植木鉢に落ち、種が吸い込む。

 ぽっこりと、小さな芽が出た。



 ”アレ”から何億年経ったのだろう。

 もしかしたら一ヶ月前の事かもしれない。

 けれど、それでも生き返らなかった”ホシ”に、息吹が上がった。



 少女は見た。植物がまた元気に生えてゆくところを。

 少女は見た。動物が元気に草原を駆けずり回るところを。

 少女は見た。最初の人間が生命を生んだところを。

 少女は見た。メモリーの中の”アノヒト”が微笑んでいるところを。



 でもそれば、一瞬の事だった。

 もう一度瞬きすると、それまで見ていたコトがなくなってしまった。

 でも少女は解っていた。

 それは未来の事なのだと。

 

 少女はゆっくりと目を閉じた。

 少女は空を飛んでいた。

 雲の上には、”アノヒト”が待っていた。

 

この記事へのコメント

2009年10月02日 14:52
うああう!涙腺が!涙腺が!
なんか素晴らしいじゃないですか!ちょっと聞いてきます!

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